【設計実績】中華基板を発注しました
クライアント様より試作基板代を安く上げたいと言う希望もあり、
初めて中華基板を発注致しました。
基板作成したのは、seeedstudioの「Fusion PCB」です。
50x50mmサイズ2層10枚で9.9ドル
100x100mmサイズ2層10枚で21.9ドル
と格安です。
ですが、基板サイズによって金額が、かなり違ってきます、ご注意ください。
発注の仕方等々、他の方がブログ等で記事を書いてくれていますので、割愛します。
知りたい方は、「Fusion PCB」で検索して下さい。
これまでの記事より、変更があったと思われる内容をご連絡します。
●アップデートしたガーバデータを確認出来る(GerberViewer)
●送料の一番安いエアーパーセルが値上げしていました。
15~45営業日着で、$11.38です。
UPSやFedexは、$25前後
価格差が小さくなっていますので、
納期を考えるとUPSやFedexが良いかもしれませんね。
その他は、特に変わった内容は無いと思われます。
では、出来上がりの基板について、ご紹介します。
(基板仕様)
基板取りサイズは、10cm x 15cmで、
実際の基板サイズは、7cm x13cmです。
(合計金額)
送料は、UPSで$24.06です。
合計で$78.3、日本円で9,846円でした。
5/21(木)の18時に基板を発注、5/29(金)の午前中に基板が届きました。
約1週間で基板が納品されました、中々の早さです。
出来上がって来た基板で気になった点をいくつか
●GNDビアのレジストがデータと違う出来上がり
ランドにレジストを被せているのだが、製造上の問題なのかレジストが被っていない
その為、ビアの付近にシルクがあると、シルクが欠ける恐れあり
(両方とも、ビア径0.4mm、ランド0.8mm)
そういうものだと認識していれば、特に問題無し
●シルクは思っていたほど、汚くなかった
他の方の記事を見ると、シルクが歪んでいたり、かすれていたりと、
国内基板と比べて大分悪いイメージを持っていたのですが、
思っていたよりは悪く無かったです。
ただ、細かい文字が潰れているのと、シルクが多少汚れていますね。
値段を考えると十分だと思います。
●基板メーカーの製造番号が入っている
半田面側に製造番号が入っていたのですが、
遠めで見ると半田クズが付着しているように見えて、一瞬驚きました。
●基板は真空パックされていた?が、乾燥剤は入っていなかった。
真空パックされてる風ですが、乾燥剤は中身が入っていませんでした。
真空パックも乾燥剤の所で剥されてますね。
気になった点は以上です。
今回、基板レイアウトを完成した後に、基板発注に移った為、
中華基板特有の基板取りサイズを意識しておらず、取りの悪いサイズになってしまいました。
中華基板を利用するのは、少しでも安くしたい為ですので、基板サイズは重要です。
出来るなら、10cmx10cmで収まるサイズ(Fusion PCBの場合)を
意識して設計するのが良いかと思います。
その取りサイズも中華基板メーカーによって違うようですし、
製造するメーカーのサイズ価格を確認してから
設計に入るのが宜しいかと思います。
国内基板製造メーカーでは、
この取りサイズは意味を持ちませんので、ご注意願います。
品質は置いておいて、安く作りたいなら、中華基板はお薦め
その代り、出来上がりの基板に対してリスクがあります。
今回は、上手く出来上がりましたが、次回も上手く出来上がる保証はありません。
急ぎの仕事には向かないかもしれませんね、、危険すぎます。
品質、時間、サポートを重視するなら、「P板.com」さんをお薦めします。
その代わり、価格は上がります。
ですが、間違いないです、私もこれまでずっと、お世話になって来ております。
これからもお世話になるでしょう~
前職の時よりお世話になっております。
「P板.com お客様の声 インタビュー記事」
中華基板、国内基板どちらかが良いでは無く、双方、良い面も悪い面もありますので、
状況に応じて、基板製造メーカーを使い分けるのが、ベストかと思います。
最後に、
ブログ記事を書く旨を承認して頂きました
CROSSBIT WORKS様
誠にありがとうございました。
製品化出来る事を応援しております。